高齢者が求める低価格で質の高い医療。海外に求める人たちも。

高齢者が求める低価格で質の高い医療。海外に求める人たちも。

2014年の1年間にトルコを訪れた医療観光客は36万人と前の年から17%上昇し、これまでの最多記録を塗り替えるまでになりました。

医療観光とは医療を受けるために自国以外の国へ渡航することで、高い医療水準を誇るトルコではこの分野での観光産業に特に熱心に取り組んでいるそうです。

これ程の数の外国人がトルコまでやって来て医療を受ける背景には、本国で提供される医療の水準に不満であったり、国内にいては何時手術が受けられるのか不透明だったり、といった事情を抱えた人が世界各国にいるためでしょう。

また自国で高度な医療が受けられる場合でも、医療費が高額なため、より手頃な費用で医療を受けるために渡航する先進国の人も多いと言います。

こうしたニーズを当て込んだトルコでは、多くの医療観光客を呼び込んで経済の活性化を図ろうとしています。

実際にトルコ国内には、医療の質と患者の安全性を国際的に審査するJCIが認証する医療機関が50施設あるので、トルコへ行けば国際的な医療機能評価を受けた病院で治療が受けられる訳です。

こうした受け入れ素地が整っていることに加え、欧州諸国から近場にあり、それらの国々より低い費用で医療サービスを提供できるといった好条件が揃っていることが、トルコを医療観光大国として成功する要因になったと見られます。

医療観光の課題とは。言葉の違いが招くコミュニケーション不足。

観光客にとっては自国より有利に条件で医療が受けられ、受け入れ国側には経済効果を得られる医療観光は良いこと尽くめのように思えます。

しかし外国人を受け入れる以上、コミュニケーションの障壁が付いて回りますし、言葉の通じない人にも対応できる受け入れシステムを整えなくてはなりません。

これらの課題を克服できないままでは、幾ら費用対効果の高い医療を提供できたとしても、患者のニーズに十分に応えきれないでしょう。

日本の医療観光事情。医療レベルの高さに追いつけない受け入れ体制。

世界には医療観光に出かけざるを得ない人が多い中で、国内の公的保険の制度が整い、比較的少ない金銭的負担で質の良い医療ケアを受けられる日本は、国際的に見ても恵まれていると言えます。

国や旅行業者などはこの質の優れた医療を生かして、医療観光客を呼び込めないかと模索し始めているようです。

その目的は経済の活性化にあるようですが、実際に受け入れるとなると外国人観光客との意思疎通をどうするか、といった難題も残ります。

この行政などの動きと合わせて医療機関も観光客誘致に意欲を示していますが、一方で医療現場では看護師の人員さえ長期的に安定して確保できるのか心もとない情勢です。

医療レベルが高いだけでは、海外からの患者を引き寄せることが出来ないのが現実でしょう。

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